闇狩人にも“大テーマ”がほしい。“大テーマ”とは「最終回・最終エピソードを目指して、通常のストーリー進行と並行で伏線張りと伏線回収を繰り返しながら少しずつ解決していく問題や謎=作品全体を通しての最重要テーマ」。

“大テーマ”がないマンガのわかりやすい例がゴルゴ13。話は重厚で面白いが基本1エピソード完結。目の前の敵を倒し、目の前の依頼された仕事を達成していくのみ。

“大テーマ”があるマンガのわかりやすい例がONE PIECE。まず数々の伏線がある。「四皇やら海軍大将やら、主人公がまったくかなわない強大な戦闘力の敵がざっと7〜8人は存在する、どう倒すのか・誰が倒すのか」
「歴史上の失われた100年とは?」「失われた100年と世界政府誕生と天竜人の関係は?」「主人公の父兄が率いる革命軍の目的・行動」「革命軍と四皇の一人が激突したらしい」
「海軍大将の一人が七武海を撤廃するとか言って世界政府に楯突くみたい」…などなどの伏線の回収が、
大テーマと言える→「そもそも冒険の目的であるONE PIECE=ひとつなぎの秘宝とは何か?滅んだラフテル国にある?ラフテル滅亡とONE PIECEの関係は?ONE PIECEを手にすると海賊王?」の鍵になっていくと思われる。
1エピソードごとに目の前の敵を倒し、目の前の人々を助け、目の前の問題を解決していく。それと並行、または合間合間に張られた
未解決の謎や問題≒伏線、及び伏線回収が最終エピソードに向けて(大テーマ解決に向けて)一気に収束していくであろう形がとられてる。

「大テーマがある=優れたマンガ」「大テーマがない=つまらないマンガ」とは限らないが、闇狩人にはあったほうが面白いと思う。

闇狩人で“大テーマ”を設定するとしたら何になるだろう。天才マンガ監督の坂口いく先生がする“大テーマ”設定と、その解決に向けて、作品全体を通して本気で紡いでいく伏線張り巡らしと回収はきっと壮大で面白いんだろうな、勝手に期待しちゃってます。