漫画作品「少年ケニア」と「ジャングル大帝」の類似性に対する謎。
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「少年ケニヤ」連続テレビ映画 1960年
https://www.youtube.com/watch?v=CjloYd675DY
(タイトルはケニアではなくてケニヤが正しい)

テレビ版の「ジャングル大帝」や東映動画のテレビ番組「狼少年ケン」よりも
前にすでに放送されていた実写番組である。
   原作は「山川惣治」作の絵物語「少年ケニヤ」
   (産業経済新聞に1951年10月7日から1955年10月4日まで連載)。
  手塚治虫「ジャングル大帝」の原作は、
   「漫画少年」誌に1950年11月号から1954年4月号まで連載。
「少年ケニヤ」と「ジャングル大帝」はいろいろな点で、お話の内容に関して、
単なる偶然の類似とは思えない似たところが多々ある。
「どちらも元ネタはターザン小説、ターザン映画であるからだ」だけでは説明が
できないと思うのです。
 今後のこれについての研究と解明が必要ではなかろうか?
手塚治虫は当時あれだけ著名であった山川惣治「少年ケニヤ」の作品について、
まるっきり言及をしていないことも、とても不自然にも思えてなりません。
 山川氏は、子供の雑誌が漫画作品ばっかり載せるようになるよりも前の時代には、
とても人気のあった絵物語の作家でした。(手恷ョの漫画と、漫画からのテレビ
アニメ化という商業路線の勢力拡大によって、それまで雑誌に連載されていた
少年少女向けの小説や絵物語は衰退してしまったのだった。)
  また、山川氏は自分の出版社を昭和40年代に作ったが、詐欺にあって破たんして
しまったことなど、これまた手塚治虫との(偶然であろうが)類似性も興味深い
ところではないだろうか。