萩上:
『「それぞれの物語」を描いている多声的な描写で進んできたものが、例えば「石田と西宮が恋人になりました、よかったね、ちゃんちゃん」って描いた場合、
いままで描かれてきた絶妙な距離感が、恋愛の成就というゴールのためのプロセス、背景に過ぎなかったんだ、となる危険性もある。』

大今:
『そうなんですよー。恋愛漫画として描いたら捗ると思います(笑)。(中略)ただそういう話じゃないと示しているつもりです。読者サービスもいれたりはしますが……。』

西宮を使っての「媚び」と同時に、作者は将硝を使っての恋愛脳への「媚び」読者サービスも確かに作中に入れていた
でもそれはあくまで読者サービス
作者の本意ではないから、ファンブックでキッチリ冷や水をぶっかけにきた

最初殺すはずだった西宮とどうして石田がくっつくと思うのか、そしてどうしてそれをファンブックで明かしたのか
西宮は石田の交際相手候補としては全く扱うつもりがないということを分かってもらうため、この作者ってハッキリ言って計算高いから無意味なことはやらないぞ