>>269
女子だからって皆んなが皆んな恋愛至上主義じゃないよ
花ゆめの人気NO.1争いが和田慎二と美内すずえだった時期がある
同じく柴田昌弘が好かれていたのは、恋愛より凛々しいヒロインが活躍する物語を欲する層がいたから
ランとソネットは、だんだんバードを挟んだ三角関係にはなっちゃったけど
生まれや育ちで相反する部分があって興味深かった

ランの出生は実験によるものだったが博士に愛されるようになり人間らしい幸せも味わった
組織からは命を狙われるけど完全な不幸じゃない
ソネットはスラム育ちで親から愛を得られない上に病魔に冒され、腫瘍が特異な能力を顕現させた
メレケス博士が次第にソネットの父と同様になるが、人間として幸薄い人生だった
そういう人間ドラマがSFとセットになって読み応えあったところが柴田氏の作品の魅力だと思う