第8話:取引
眼前に迫る死―――

西寺のアパートの部屋に入るもいないことを確認する絢女と九州
そこに刑事からスクラップブックと西寺交換の電話が
警察に言えばその時点で西寺は死ぬ、今晩8時に九州と二人で府中駅北口、ロータリーに来い

とりあえず助かった西寺
だが3人がアブナい状況なのは変わってない
俺が捕まったばっかりに…………ゴメン!
クソ!腹減った!!寒いし殴られたとこがジンジンする…どうすればいいんだよ?

ファミレスで話し合う絢女と九州
アナタ達2人を巻き込んだばっかりに…こちらも後悔中
違う世界になっちゃってるのよ
事件を防いだから真犯人が西寺を拉致した今がある
もう――――変わってしまったのよ 何が起こるか分からない…………
しかし九州は「そんなん決まっとーやん!?
みんながハッピーなる明るい未来ど!!」とポジティブ
「西寺がこの後帰って来るからスクラップブックに記録されとらんのと違うか?」
きっとそうだねそうしよう、西寺を取り返してみんなで幸せになろう!奮起する絢女
その様子を遠くの席から監視している例の男女刑事コンビ…

トランクの中、自由になれたら空が綺麗に見えたりカップ麺がうまく感じるんだろうな、と妄想する西寺と移動する刑事
いきなり道に停まり、ハンドルに頭をつけ、ヨダレを垂らす…
「もうこんな時間か………」正気に戻りトランクを開け西寺に「行くぞ」