先生は刺さってないから
「あれがもし刺さっていたら」という恐怖で
ああなったが 実際にハリネズミにされた誠は
おかしくならなかった

つまり死なない程度にハリネズミにされれば
「なんだ痛いけど平気じゃん
空手や柔道やボクシングの痛みに耐えた俺には
たいしたことないぜ」と正気にもどる

それには由紀の絶妙に急所をはずして
手加減した投げナイフが必須