単行本発売されたので、今更ながら天の血脈の感想を。
やっぱ予定通り?の急転直下で終わったね。
安彦の近代史ものって、いつも予想してた物語の時間軸の半分で途切れさせられるって印象は
今回も同じだった。
トロツキーは中国の国共内線くらいまで、王道はせめて日露戦争までは描くべきだと思ってたし、
今回は、安彦が描きたかった物語っていうから、大正時代までは行くのかと思っていた。
歴史大河ものとして、もっと膨らませられる人物配置や舞台背景を用意しておきながら、
いつもそれらが描き尽くされきってない感を残して終わるんだよな。
というか、それまでの虹色、王道の近代史シリーズというより、クルドの星とかの系列の物語だったんだなと
今更ながら感じたな。歴史的というよりはおとぎ話的な落ちをつけた感じだし。