昔は片田舎に住んでいた。そうして鉄道の小さな駅の前に本屋は1件しか
なかった。そこの本屋は未亡人が一人で回していたが、客が何を普段買って
いるかを全部知ってて、月刊誌全盛の時代だったが、xxが入っていますよ
とこちらから言う前に云うのであった。そうして奥に入って行って
取り出してくるのだった。つまり町中の誰が何を買って読んでいるかは
完全に把握されてたわけだ。