記憶に残ってる話
もう一度読みたいけど何巻かわからない。
もしかしたら記憶も少し違ってるかもしれない。

田舎から都会に出てきた(家出してきた?)少女が堕落して
やくざか何かに犯罪の手伝いをさせられて
薬漬けにされてボロいアパートに放置される。
やくざを追っていた刑事が少女のアパートにやってくる。

刑事が「開けろ」と叫びながら荒っぽくアパートのドアを叩く。

少女はもう立ち上がる力もない。
意識を朦朧とさせながらぼんやり思う。
「…お父ちゃんや。迎えに来てくれたんや…」
刑事はなおもドアを叩く。
少女はドアを叩く音聞きながらふっと笑う。
「お母ちゃんも、一緒や…」

刑事はドアを壊して踏み込んだ。
がらんとした部屋に少女が転がっていた。
少女の頬には涙の跡。脈はもうなかった。
日の差し込まない暗い部屋。
刑事は「こんな暗い部屋に一人で…」とつぶやき窓を開ける。
窓のすぐ先に隣の建物の壁がある。
「何も見えないじゃないか」
窓を開けても暗いままの部屋で刑事は涙ぐむ。