天国と地獄の門に通じる分かれ道に、一人の門番がいる。
この門番は、正直村か嘘つき村の出身者で、
正直村出身であれば常に本当のことを、
嘘つき村出身であれば常に嘘をつくとする。
一人につき一回しかこの門番に質問できず、
この門番は「はい、か、いいえ」で答える質問しか受け付けないという。
また、この門番はどちらの道が天国に通じるのか、地獄に通じるのか知っている。

俺は、『もし私が「右の道は天国に通じますか?」と聞いたならば、貴方は「はい」と答えますか?』
と得意げに質問をしようとした。

・・・が、瞬間、それでは危ないのではないか、と不安になった。
俺は実際に「右の道は天国に通じますか?」とは聞いていない。つまり「偽」なわけだ。
仮定が「偽」だとすると、常に『「偽」ならば●●』は「真」であって、
あの門番が正直村出身なら常に「はい」、嘘つき村出身なら常に「いいえ」と答えるかもしれない。

さて困った、どう質問したらよいものか。