「」ガチャ

モブ兵士「ーーーー」
モブ戰人「ーーーー」
モブ虚人「ーー、ーーー」

羊皮紙を開いて何やら話し込んでいる見た目も声も違う者達の横を通って、孔雀亭を出る。
遠くには街にすっかり馴染んだ若い世界樹。良い景色だ。

「…」

絶海雲上域での決戦から一週間。タルシスの街は平穏を取り戻しつつある。
気球の操舵を覚えることから始まったこの冒険も、
たくさんの種族、文化の間を進み抜けた末に幕を閉じた。

人間、ウロビト、イクサビト…。
たとえ異なるモノ同士であっても、互いが歩み寄れば理解し合うことは可能なのだ。
それはラガードと称される北国での冒険でも同じであった。

(ラガード、そしてタルシス…なんだ
いくら異種族といえど分かり合うなんて簡単なことだったじゃないか)

(今思えば、あの時の私も若かったのだろうな…)

(モリビト殲滅作戦ーー)ギュッ