「俺さん!早かったですね」
「あっごめん!まだ入らない方がよかったかな?」
「いいえ!俺さんに早く会えて嬉しいです」
「それならよかった、俺も姫子に早く会えて嬉しいよ。赤ちゃんは?」
「ほら、この子ですよ。名前、考えてくれましたか?」
「それがまだ思いつかなくて…」
「今日中に考えて下さいね? 私が妊娠するより前からずっと考えてるのにまだ思いつかないんですから(笑)」
「ごめんごめん…あっ、ほら笑った!」
「赤ちゃんも俺さんが一年以上名前で悩んでいることがおかしいんですって」
「はははっ、そうかもしれないな」
「…本当に可愛い女の子ですね…ふふっ、今の、親ばかみたいでしたかね?」
「姫子に似てるんだからそりゃあ可愛いよ」
「そんな…/// じゃあ『次』は、俺さんに似てかっこいい男の子が欲しいです…」
「姫子…」ギシッ
「俺さん…」