ペレジア王ギャンレル
人は彼のことを「暗愚王」と呼ぶ
日々の彼の行動も、それを裏付けているようにみえる

でもそれは違う

誰だって自分の本当の気持ちは簡単には言えない
彼は恐れている 自分の本当の姿を見せて、それが受け入れられないことを

つまり、乱れた王国をまとめあげようと必死に奮闘し、
それでいて、結局戦争へ突き進む勢力を抑えられない無能な王だと罵られるよりは、
最初から、血も涙もない性格破綻者だと思われたほうが気が楽なんだ

非難されても耐えられる、それが自分の仮の姿であるなら

そして…
今日も彼は、世界を欺くための孤独な演技を続けるのだ