坂田 杉葉(さかた すぎは-スギハ)サムライ♀1デフォカラー
CV:日笠陽子、「杉の葉の花言葉:貴方のために生きる」
17歳、女性。神奈川県横浜市出身。慶應義塾高等学校二年生。
かつての人類の救世主、「ムラクモ13班」の元部隊員を祖母に持ち、幼少期から彼女の薫陶を受けて育つ。
その活躍によって手に入れた資産全てを人類の再生のために費やし、名声と賛美を受けることを良しとせずに隠遁した彼女の教育は、幼い杉葉の性格と人生観を確りと構築させた。
「強くなりなさい。強ければ、貴女が道に惑うことはありません」今なお杉葉が振るい続ける剣の腕前もまた、嘗て同じ得物を振るった彼女の祖母が教えたものに他ならない。
しかしながら祖母は、杉葉が七歳の時に病に倒れる。「総ての正義であれ」――常日頃から杉葉に言い聞かせていたその言葉を遺言として、彼女は他界する。
彼女の異常なまでの努力家気質が首を擡げたのはこの時期からだった。地元の剣道教室の門を叩いた彼女は数歳上の男子すらも一太刀で制し、師範代すら相手たりえないほどの実力を見せ付ける。
そのまま例外として上位大会に駒を進め、弱冠十二歳にして全国大会の剣道ジュニア部門を制した。
しかしその裏で彼女が積み重ねていたのは、文字通り血みどろの努力であった。学校を欠席し、二時間ほどの睡眠を除いた残り十数時間を全て鍛錬に当てる日々を過ごし続けたからこそ、彼女の強さは果てなき成長を続けたのである。
そして彼女は中学一年生の終わり頃、後に無二の親友となる有澤躑躅と出会う。暴漢に襲われていた彼女を救い出し、その身の上を聞いた杉葉は深く同情し、暫くの居候すら許した。
やがて躑躅は決心し、彼女の帰るべき家に戻ることとなる。「これでよかった」その思いとは裏腹に、彼女は一抹の不安と寂しさすら覚えていた。
だからこそ、躑躅が自らの中学校に転入してきた時には、「ひどく驚いたけど、とても嬉しかった」のだという。
そしてまた、躑躅が見せた己に勝るほどの天賦の才を見て、彼女は更に強烈な驚愕と久しく感じていなかった好敵手への対抗意識を燃やし始める。
同情と、対抗。その二つの感情が、彼女を有澤躑躅へと駆り立てた。
躑躅が上等な高校に進学すると聞けば、殆ど学年最下位だったその学力を、県内最高位に手が届くほどにまで引き上げた。
躑躅に二刀流で打ち負かされれば、負けた翌日にはノート数冊を使って躑躅の弱点を探り、同様に打ち負かしてみせた。
そうして躑躅を追い続けた彼女は、同中学校から初めて慶應義塾高等学校に進学。
奇人扱いを気にも留めることはなく、中学生時代から変わらない躑躅との切磋琢磨を続け、今に至る。
ノーデンスに手を貸した理由は、やはり彼女の曲がった事を嫌う性分がため。そして、自身の祖母が遺した「総ての正義」を果たすがため。

生来の性分として正義感が強く、誰に対しても物怖じせず、どこまでも真っ直ぐに自身の正しさを貫き通す。
一度これと決めれば曲げることすら絶対にしない性格であり、腕っ節の強さが彼女を止めさせないから手に負えない。
前述のように天性の努力家でもあり、自らの負担などどこ吹く風か、目標に達するためならばどれ程心身を酷使することも厭わない。
そしてまた、ほとんど例外なく自身よりも他人を優先し、その献身ぶりは時として半ば自己犠牲の様相を呈することすらある。
特に親友のツツジに対する感情は執着じみたものであり、彼女の身に何らかの危険が及んだ場合の激昂ぶりたるや凄絶の一語。
実際に高校在学中、それを理由とした暴力事件を引き起こしており、あわや退学の危機にも陥ったことがある。
ヒーロー気質と呼べば聞こえはいいものの、裏を返せばやや猪突猛進に過ぎるということでもあり、冷静な判断力を筆頭としたリーダーとしての資質には疑問が残る。
身長はやや高めの168cm。誕生日は4/21、血液型はB型。趣味は剣道とトレーニング、マイブームは哲学書漁り。最近の愛読書は「論語」。
使用武器は長刀。着かず離れずの流動的な間合いでの戦闘を得意とするが、不意に攻め入られた際の対応が(比較的)不得手。
剣を持たずとも徒手空拳にも長けており、飛び道具でなければ大抵の武器を扱えてしまうほどの腕前。
感情が表に出やすく、割合怒りやすくもある。反面嘘や隠し事は少なく(ついたところで非常に分かりやすい)、思ったことを真正面から伝える。
焦った時や困った時に、右耳の後ろを何回から引っ掻く癖がある。酒癖が悪く、泣き上戸。
料理はあまり得意ではないが、包丁捌きだけは超一流。最近は、ツツジと仲睦まじく厨房に立つ姿も見受けられる。
嫌いな食べ物は殆どない。ラーメンや焼き鳥、たこ焼きや爆弾おにぎりなど凡そ女子らしくない食べ物を好むが、ツツジの料理は「何よりのご馳走」とのこと。