じゃああげてみる。
リュカが可哀相かつフエル、ニコルが最低なんで苦手な人は見ないでね。時間的にはあの三年間。矛盾とかしらん。








いつもと変わらない1日のはずだった。

しん、と静まり返った家にはリュカとボニーだけ。


どんどんどん。

ドアを乱暴にノックする音が聞こえる。
どこか下品な感じで、リュカは無視する訳にもいかずドアを開く。

「フエル、ニコル…どうしたの?」

そこには、久しく会っていなかった友人たちがいた。友人たちは焦った様子で叫ぶ。

「大変なんだ、クラウスがいたんだよ!」

「え、クラウスが!?」

ずっと、一番会いたかった相手。リュカはその朗報に目を見開いた。



リュカが二人に連れてこられたのは村はずれの森の中。泣きそうになるのを必死にこらえ、リュカは走った。二人の、歪んだ笑顔にも気づかずに、夢中で。

「ほら、ここだよ」

フエルに手招きされ、リュカは少しばかり開けた場所に来る。相変わらず見通しは悪いし、森だ。
「クラウスは、どこ?」

急に不安になり、リュカは二人を見る。そんなリュカを、二人は嘲笑っていた。

「ねぇ、二人と…っきゃうっ」

がっ。
鈍い音がしてリュカは衝撃に目を見開く。そのまま力なく地面に倒れ込むと涙に滲んだ世界のまま二人を見た。二人のほかに、いつの間にか屈強そうな男がいた。

「おじさん、約束通りリュカを連れてきたよ」

「だからっ、約束のもの頂戴?」

二人の裏切りに驚き硬直するリュカを尻目に男は二人に金を渡していく。リュカはようやく理解した。売られたのだ、だまされたのだ。

「今日から、お前は玩具だ」

男の気持ち悪い笑い声を聞きながら、リュカの意識はふつりと途切れた。
続きます。多分次回本番。