ジメジメした霧をぬけ さっさと彼を探そう
思わぬ道路分断で 暗い裂け目を眺めりゃ
また考えすぎのムシがじわりじわりと湧いてきて
私は私自身に 一日分の言い訳をはじめる

たちの悪いクセだね
このまま体ごと彼の胸につっこもうか
なんてことまで浮かんでくる

今日も結局 トラヴィスには会えなかったとか
人の気も知らないで 「お前はペルソナだ」なんて
簡単に言うやつの胡散臭い顔だとか

空っぽの冷蔵庫開けて いろいろ思い出してると
肉切り包丁は やけに刃がこぼれてしまう

今あいたい すぐあいたい この街のモーテルで
突き刺したい 切り刻みたい 全部肉片にして
じっとして 痛くない ひとつになれるの
ゼロがいい ゼロになろう もうまっしろ