ここで話を要約すれば、帝への山城再遷都は幕府(武家)が主導せず
松殿様ら公家の方々が推し進めてもらいたいのじゃが、その見返りと
言うわけではないのじゃが、帝の山城入りがなった場合、松殿様には
先に申したとおり、山城22万石の統治と武家伝奏の役職を帝に上奏
しようと思うっているのじゃが、帝の再入京が問題無く済めば松殿様の
実績として朝廷での地位も上がり、領地と役職の件も認められるのじゃ

今は非常事態ゆえ松殿様とゆっくりと話が出来ぬのじゃが、武家と
公家の新たな架け橋を築きたいと予は思っているので、これからも
松殿様と末永く付き合いたいと考えているのじゃが、今宵は遅いゆえ
松殿様には別室にて休まられ、機会があれば大坂城内に居る諸大名と
面会されるが善いと思っているのじゃ