授業タブレット不具合続出 佐賀の県立高

 今年度から、すべての新入生が授業用のタブレット型端末を購入した佐賀県の県立高校で、参考書などの電子教材をダウンロードできないトラブルが
相次いでいることがわかった。県教委によると、トラブルは全36校のうち34校で発生。電子教材の情報量が多いためとみられ、端末を使った授業の
開始は当初予定より1か月遅れ、早くても5月中旬頃になる見通しという。

 県教委によると、問題の電子教材は、主要5教科(国語、数学、英語、理科、社会)のほか、美術や家庭科の参考書や問題集など計52種類で、
教科書会社11社が作成。生徒が授業中に教科書会社のサーバーからダウンロードしようとしたが、授業時間(50分)内に終了しない事態が続いている。
県教委が調べたところ、名画などが多い美術、実験の動画が含まれる理科など、情報量が多い教材ほどトラブルも多いことが判明。生徒40人が
ダウンロードを完了するまでに8時間以上かかるケースもあるという。

 各校では、同一教科の授業を続けたり、昼休みや放課後の時間を活用したりして対応。県教委は、教材のデータの細分化を教科書会社に要請している。