スマホの小話 ある日歌舞伎で一杯引っかけて帰る途中だった俺の隣に婆様がいた 正面からケッタ漕ぎがスマホ見ながらスピード出して来た ケッタ漕ぎは婆様にぶつかりそうになった 婆様は地面にケツ持ち着いた 俺は言った「でえじょぶか婆様」婆様は呼吸が上がっていた ケッタ漕ぎは信号待ちをしてた 俺は叫んだ「バカタレがあ!!」全力で走りケッタ漕ぎに怒りの蹴りを見舞った「これは婆様の分だこらあ!!」ケッタ漕ぎのジャリはよためいた「これは俺の分だこらあ!!」ジャリはケッタもろとも歌舞伎の地面に倒れこんだ 俺はジャリを諭した いいかよく聞け そのぐれえなそのぐれえながらスマホは危険なんだ 人を殺めたらどうする 人を殺めたらブタ箱行きだぞ? くだらねえことすんじゃねえ 俺は乱れたハットとサングラスを直し身嗜みを整えた 俺はジャリに頷き家に帰った 呑ってるよ ご苦労さん ご苦労さんな 元気だよ 俺はなんも変わっちゃいねえよ 俺は俺 ただそれた゛けだよ