“刑軽い”と母が涙の訴え あおり運転で殺人の罪 懲役16年
NHK NEWS WEB 2019年7月3日 18時26分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190703/k10011981021000.html

去年、大阪 堺市でバイクに乗った大学生を車で執ようにあおって死なせたとして
殺人の罪に問われた男の2審が開かれ、被害者の母親が法廷で懲役16年とした1審判決は刑が軽すぎると訴えました。

大阪 堺市の元警備員、中村精寛被告(40)は去年7月、堺市の府道で大型バイクに乗った大学4年生の
高田拓海さん(22)を車で後ろから執ようにあおったうえわざと追突して死亡させたとして殺人の罪に問われています。

1審はことし1月、「怒りに身をまかせて一方的に衝突した」として懲役16年の判決を言い渡しました。

被告側の控訴で2審がきょう大阪高等裁判所で開かれ、被告側は1審の後に車の保険からおよそ3000万円が
遺族に支払われたことを考慮して、1審よりも刑を軽くするよう求めました。

一方、検察側は高田さんの母親が意見陳述し
「被告から謝罪もなく、私たち家族はいまも消えない怒り、深い悲しみに押しつぶされそうです。
拓海の未来を奪った罪をたった16年で償えるはずがありません」と述べ、
1審判決は刑が軽すぎると涙ながらに訴えました。

2審の審理はきょう1日で終わり、判決はことし9月に言い渡されます。

再審死刑