「レジャー白書2017」 パチンコ参加人口は940万人で過去最低値に

日本生産性本部は7月20日、都内丸の内で「レジャー白書2017」の記者発表会を開催した。

2016年のパチンコ参加人口が、前の年の1070万人から130万人減の940万人となり、過去最低値を更新したことが明らかになった。
 
パチンコ参加人口は、09年の1720万人から4年連続で減少した結果、13年には1000万人の大台を割り込む970万人まで下落。

翌14年は180万人増の1150万人に回復したが、15年から再び減少に転じ、今回、2年連続の減少でまたしても大台を割り込んだ。
 
また、年間の活動回数は前年の32.4回から29.8回に減ったほか、

1人あたりの年間平均費用も9万9800円から8万8900円に下落。

回数と費用がともに落ち込んだ結果、1回あたりの平均費用は前年の3080円からほぼ横ばいの2980円だった。

市場規模の推計値は21兆6260億円で、前の年の23兆2290億円から6.9%の減少となった。
 
調査は今年1月、インターネットを用いて全国の15歳から79歳の男女3328人に対し、スポーツ、趣味・創作、娯楽、観光・行楽といった4部門108種目で実施。

近年堅調だったスポーツと観光が伸び悩み、成長を牽引する部門がなくなった結果、余暇市場全体の市場規模は前年比2.0%減少の70兆9940億円になった。

ただし、市場規模が突出して大きいパチンコを除くと0.3%のプラスで、パチンコ市場の縮小が余暇市場全体を押し下げる要因になっている。