13日午後、兵庫県西宮市の神社で現金を盗んだとして、80歳の男が現行犯逮捕されました。取り押さえたのは、以前同じ被害に遭った別の神社の宮司でした。

窃盗の疑いで逮捕された無職の山口一夫容疑者(80)は、13日午後3時ごろ、西宮市の熊野神社のおみくじ箱から現金500円を盗んだ疑いがもたれています。
事件前、ここからおよそ2キロ離れた尼崎市内の別の神社で、宮司の男性(36)が境内で不審な動きをする山口容疑者を発見。
この神社も去年9月にさい銭を盗まれる被害にあっていて、防犯カメラに映っていた男に似ていたことから宮司が尾行し、熊野神社で犯行に及んだところを取り押さえたということです。
男を取り押さえた水堂須佐男神社の宮司・上村秀嗣さんは、「さい銭泥棒しましたね、と声をかけた。(男は)無言で立ち止まって抵抗は全くなかった」と話しています。
警察の調べに対し山口容疑者は、「ギャンブルに使うために盗んだ」と容疑を認めています。