デパートなどで顧客からのクレームに対応した際、土下座の強要や「殺す」と脅される、といった「迷惑行為」に遭遇したことがある従業員が7割以上にのぼることが、労働組合の調査でわかった。

 これは、デパートやスーパーマーケットなどで働く約5万人を対象に、労働組合が調べたもので、73.9%の人が、顧客からの「迷惑行為」に遭遇したことがあるという。

 一番多いのが「暴言」で、商品の場所を案内した際に、遠回りさせられたと怒りだし、「ばか、死ね、辞めろ」と怒鳴られたり、突然、「ぶっ殺すぞ」と怒鳴られたりした従業員もいたという。

 ほかの「迷惑行為」としては、土下座での謝罪を要求されたり、たたかれる、蹴られるなどの暴力行為もあり、「迷惑行為」を受けた従業員の1%が、その後、精神疾患になったと答えている。