パチンコホール大手のマルハンはクレーンゲームを主体としたZ世代向けのアミューズメント施設「ME TOKYO」ブランドを拡大している。1号店は22年にオープンした「ME TOKYO SHINJUKU」だが、今年に入って出展攻勢が加速している。
今年8月にオープンした池袋に続き、10月10日には渋谷にも「ME TOKYO SHIBUYA Limited」が出現しており、マルハングループにおけるクレーンゲームビジネスの重要性は相対的に高まっているといえよう。 マルハンは従来のビジネスモデルから一歩踏み出し、パチンコホールをとりまく遊技人口の減少や規制強化といった課題に対処するために、類似業種であるアミューズメントの事業分野において、クレーンゲームを基盤とした収益構造の多角化を目指していると考えられる。
特に今年は新札対応に伴う機材更新のコストが大きな負担となっている中で、両替機の数が少なくて済み、コスト効率の高いクレーンゲームビジネスへの注力は理にかなっているといえそうだ。