「4円パチンコ不振&パチスロも頭打ち状態」

ダイコク電機は3日、東京都文京区後楽の東京ドームホテルで、
昨年のDK‐SISデータをまとめた『DK‐SIS白書2012』発刊についての
記者会見を行った。データから、4円パチンコの不振がつづきパチスロでも
業績が頭打ちとなったことにより、業界の総粗利が過去最低を更新したことが浮き彫りとなったと説明された。

 同白書は、SIS会員ホールの営業データを収集・分析し、ホール業界全体の
営業動向をまとめたもの。記者会見での報告によれば、2012年の業界全体の粗利を
3.78兆円(対前年比マイナス0.4兆円)、売上を24.8兆円(同プラス0.2兆円)と推測。
売上が微増となった原因のひとつとして、東日本大震災が発生した2011年に比べ
2012年の営業時間が長かったことを挙げた。そのため、業界全体の市場規模では
縮小傾向がつづいていると指摘した。

 市場規模縮小の最大の要因として挙げられたのが、4円パチンコの不振であった。
1日あたりの平均で4円パチンコ1台あたりの稼働時間は3.9時間、(対前年比マイナス0.2時間)、
粗利は4083円(同比マイナス173円)と、前年よりさらに悪化した。悪化の背景には、
時間粗利の上昇があるという。同年の4円パチンコの時間粗利は1050円となり、
前年に比べ10円の上昇。3年連続の1000円台と、高粗利営業が固定化。

この結果、新台寿命の低下が避けられず、遊技機購入の増加、さらなる
時間粗利の上昇という悪循環が形成されているという。

http://www.vsearch.co.jp/news2/news01/pg998.html