時は地獄の様相を呈してきた世紀末

かつて乗合バスとして長年慕われ平和な時代を過ごしてきた俺は、燃料もバッテリーも抜かれスクラップ同然
顔なじみの乗客達が蹂躙され虐げられる惨状を割れたヘッドライトから見つめるしかなかった
リフレクターに溜まった雨は溢れ出し、きっと涙のように見えていたことだろう

独り密やかに怒りの炎を燃やし続けるだけという無為の日々…いつしか意識は途絶えた

だが、再び目覚めた時、猛烈な加速と高速巡航を両立させる大出力の電気式ハイブリッドシステムに換装し、複合装甲によるフルカバードボディと計62丁の重機関銃で武装した、地上で最強のマシンへと生まれ変わっていた

今日も俺は荒野を爆走する疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。
後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡に言い渡された示談の条件とは…。