http://news.mynavi.jp/articles/2013/03/06/oswindows/

コンピューターというハードウェアを活用するために欠かせないのが、OS(Operating System:オペレーティング
システム)の存在です。我々が何げなく使っているWindows OSやOS XだけがOSではありません。世界には栄
枯盛衰のごとく消えていったOSや、冒険心をふんだんに持ちながら、ひのき舞台に上ることなく忘れられてし
まったOSが数多く存在するのをご存じでしょうか。「世界のOSたち」では、今でもその存在を確認できる世界各
国のOSに注目し、その特徴を紹介します。今回はMicrosoft初のGUI採用OSとなった「Windows 1.0」を取り上げ
ましょう。

当初のMicrosoftは、さまざまなコンピューター向けにプログラミング言語の一種であるBASICインタプリタを開
発・供給するソフトウェア企業でした。そこに米国の巨大コンピューター企業だったIBMからの依頼が舞い込み
ます。当時のIBMは従来のメインフレームやミニコンピューターだけでなく、パーソナルコンピューターへ食指を
延ばし、IBM-PCの開発に乗り出した最中でした。当時の同社が持つ技術力や資金力ならOSの自社開発も可
能だったはずですが、割り当てられたスタッフ数と低予算から、ソフトウェア開発を外部に依頼することになりま
す。そこで白羽の矢が立ったのがMicrosoftでした。

だが、当時のMicrosoftはOSをゼロから開発するまでの能力を保持していなかったため、Intel製プロセッサだっ
た8086用OSとしてCP/Mを独自移植していたSeattle Computer Productsと交渉し、販売権利(後にすべての権
利)を購入。この際、Bill Gates(ビル・ゲイツ:現Microsoft会長兼Bill & Melinda Gates Foundation共同会長)氏
は、Steven Ballmer(スティーブ・バルマー:現Microsoft CEO)氏とPaul Allen(ポール・アレン:Microsoft社の共
同創業者。現在は実業家)氏、西和彦(アスキー創業者として有名。Microsoft製BASICの日本国内販売を行う
アスキーマイクロソフトを設立し、日本市場の売り上げ割合が1980年には40パーセントに達したことから、
Microsoft副社長の肩書きを得た)氏の4人で議論が繰り広げられたそうです。

当初は"ペンキを塗る直すようなことをして良いのか?"という意見も上がったそうですが、この際、強く購入を訴