MSの未来がかかる「Windows 8」 元幹部のレイ・オジー氏「PCの時代は終わった」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1203/09/news046.html

既に世界はポストPCの時代を迎えており、世界最大のソフトウェア企業である米Microsoftは時代に取り残されることになりかねない――。
かつてビル・ゲイツ氏の後継者として、Microsoftを技術面で支えていた同社元幹部のレイ・オジー氏(56)はそう語っている。

 同氏によれば、PCはこれまでMicrosoftの基盤であっただけでなく、今でも同社の業績を左右する重要な要素だが、昨今はAppleやGoogleの
ソフトウェアを搭載する高性能な携帯電話やタブレット端末に追いやられている。

 「人々は『われわれはポストPCの世界にいるのだろうか』と議論しているが、なぜ議論の必要があるだろう? われわれがポストPCの世界に
いるのは、言うまでもないことだ」とオジー氏は3月7日、IT系ブログサイトGeekWireがシアトルで開催したテクノロジーカンファレンスで語っている。

 「とは言え、PCが死んだわけではない。これまでPCが使われていた分野にほかの端末が使われるようになっただけだ」とさらに同氏。

 オジー氏がMicrosoftについて公式の場でコメントするのは、2010年に突然同社を退職して以来、今回が初めて。このコメントの数時間前には、
Microsoftの最大のライバルであるAppleのティム・クックCEOが新型iPadを発表し、iPadの登場による「ポストPC時代の幕開け」を強調していた。

 実際、スマートフォンの販売台数は既にPCを上回っており、タブレット端末も急速に勢いを伸ばしている(販売台数の推移についてはグラフを参照)。

 オジー氏は1980年代から1990年代にメールアプリ「Lotus Notes」を開発した伝説的なプログラマーだ。Webベースのコラボレーション分野に
おける同氏のスキルをMicrosoftの技術戦略に生かしてもらうべく、ゲイツ氏は自らの後継者として2006年に同氏をチーフソフトウェアアーキテクト
(CSA)に抜擢した。

 オジー氏はMicrosoftの「Azure」プロジェクトの策定で中心的な役割を果たしたが、4年でMicrosoftを退職している。AzureプロジェクトはMicrosoftが
クラウド分野、つまりインターネットベースのコンピューティング分野への参入を目指す上での重要な取り組みだった。Webの分野では、Mic