侍J、アウェーの洗礼
台湾戦試合前の“和食”におでん、揚げおにぎり 喫煙所はファンと一緒

小久保監督の初陣となる敵地での台湾戦を、3連勝で終えた新生「侍ジャパン」。
だがグラウンド外では海外遠征ならではの洗礼を受けていた。

台湾紙「自由時報」の11日付運動面には「日本代表の食事は高レベル。 和食が少ないのはダメ」という見出しが躍った。

「日本のメンバーは若い主力選手たちだが、求めるレベルは低くない。
球場での食事には専門の担当者がいたが、必ず和食を用意すること、試合開始と
5回に(食事を)更新すること、選手がいつでも温かいものを食べられることを要求 した」とあり、
選手の食事代は1食につき約1200台湾ドル(約4000円)にのぼった としている。

「高レベル」とされた“和食”だが、試合前の球場内の食事エリアに並んだのは、お でんや油であげたおにぎりなど。
これには侍戦士たちも「…」だった。

日本野球機構(NPB)関係者は「確かに選手からはそういうリクエストがあったが、 和食といっても試合前におでんは…。
日本のケータリングが豪華すぎるのかもしれませんね」と話した。
むしろ問題視したのは記事に添えられた、日本の選手が球場内で食事を取る写真。
「ここはマスコミが入れないエリア。どうやって撮ったのか」と渋い顔で首をひねった。

腹が減っては戦はできないが、侍ジャパンに専属シェフをつける余裕はない。
口に 合わない食事でも、しっかり食べるたくましさが必要だ。

食事の後に一服つけたい愛煙家の選手は、さらなる試練を味わった。
台湾では厳格な「煙害防止法」が施行され、ホテルは自室でも喫煙が禁じられているのだ。
ホテル敷地内でタバコが吸えるのは、屋外に設置された喫煙スペース1カ所のみ。
一般客と一緒くたで、サインを求める現地のファンも待ち構えている。
ファンの前では喫煙禁止の球団もあり「何よりタバコがストレス」と嘆く選手の声も 聞かれた。

ただ、公共スペースでの喫煙を禁じるのは世界的な流れ。
敵地での国際試合に向けて、喫煙者対策も避けては通れない。 (笹森倫)

夕刊フジ:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131114-00000001-ykf-spo