またまたサッカー界に衝撃が走った。群馬県警高崎署は22日に窃盗の疑いでJ2群馬のFW後藤涼容疑者(27)を逮捕した。

後藤容疑者は今年8月に高崎市内の衣料品店で男性用の高級ブランドのブーツ2足、計15万3000円相当を盗んだ疑いが持たれており、
盗品は他店に転売されたことが判明。本人も容疑を認めているという。

現役Jリーガーの万引き逮捕というショッキングな事態にJリーグの大東和美チェアマン(65)は
「大変遺憾である。Jリーグ側の処分は事実関係の確認と併せて検討する」と話し、厳罰は必至だ。

群馬側は今後の対応を協議中としており、詳しい動機や経緯などは取り調べを待つことになるが、転売による金銭目当ての犯行の可能性が高い。
その背景には、近年のJリーガーの非常に厳しい“フトコロ事情”が浮かび上がってくる。

日本代表経験もある某Jリーガーによれば「すごいお金をもらえるのは外国人とか超有名選手とかひと握り。
僕たちだって全然上げてもらえなくて不満はあるし、J2の選手だと本当に生活も厳しい選手がいますよ」。

J1の主力クラスでも年俸は1000万円台という選手が多く、J2になるとほとんどが一般サラリーマン並み。
中には100万円台という選手までいる。

「選手だからいろいろなところに自腹でお金をかけなきゃいけないし、バイトをしなきゃ普通の生活もできないという選手は多い」
と同選手が言うように、経営規模が小さく勝利給も望めない下位チームの選手は悲惨な状況に置かれているのだ。

もちろん犯罪に手を染める者は論外だが、心の闇を生みかねないほど生活苦にあえぐ選手がいることも事実のようだ。
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/197177/