楽天の米田純球団代表はかねてから、次期監督の選定に際して
「結果がすべて。経験があり、優勝できるチームをつくり上げられる人にお願いしたい」と語っていた。
最下位チームのかじ取り役を誰に託すか。白羽の矢が立ったのが、
低迷していた阪神を「勝てるチーム」に変えた実績を持つ星野氏だった。

 全国区の知名度もある。楽天の今季主催試合(72試合)での観客動員数は114万1640人。
2位に躍進し、過去最多だった昨季に比べ、およそ6万人減った。
「見せ場のない最下位だったので、来季のチケットの売り上げが心配」と懸念する球団関係者もいた。

 コストを抑えながら本質を見抜いて強いチームを目指すのが、創設以来の球団経営理念。
しかし、野村克也監督の人気をあえて捨て、ブラウン監督に交代して臨んだ今季、結果は裏目に出た。

 ポスティングシステム(入札制度)利用による米大リーグ球団への移籍が確実なエース岩隈が抜ける来季、
人気、戦力両面で厳しさが増すのは明らかだ。そうした状況下、楽天は不退転の決意で星野氏を迎える。
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