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俺はスゴい、俺はリア充だ、俺はエラいんだとつぶやきながら、5ちゃんねるに意味不明な汚らしい文を書きつける。
読み返し自分がなにか高くなったような気がして、ウットリと自己陶酔に耽る。そうだ、俺はリア充なんだ…。あいつらをケナすことで俺はリア充になれる…。
その索漠とした貧弱な脳内には、もはや須藤凜々花のことなど一片も残っていない。
これが須藤を崇めていた者の最後の生き残り。須藤信者のリアルな姿。破産した白痴の姿なのだ。
A
介護に疲れた男の愚痴が容赦なく浴びせかけられる。
アタシは、嘘なんかついていない。現実が嘘なんだ!
キィ!金切り声を張り上げ、ヒステリーを起こし、尿瓶を旦那に投げつける。
調子の狂った頭をまぎらわせるために、なにか汚い言葉をつぶやきながら湿った万年床にもぐりタバコをふかし酒を浴びる。これが今の須藤凜々花なのだ。