愛知製鋼の元専務本蔵義信氏(72)が、ヤフーニュースのコメント欄に侮辱する内容を投稿されたとして、名古屋市の男性に損害賠償を求めていた訴訟で先月30日、名古屋地裁が約93万円の支払いを命じていたことがわかりました。今回は昨年厳罰化された侮辱罪と発信者情報開示について見ていきます。

報道などによりますと、トヨタ自動車グループの「愛知製鋼」の元専務である本蔵氏は同社の技術情報を漏らしたとして不正競争防止法違反の罪に問われ起訴されておりました。しかし昨年3月18日に無罪判決(確定済み)が出され、その翌日にヤフーニュースのコメント欄に「人を踏み台にして上がっていった」などと人格をおとしめる投稿がなされたとされます。この投稿は後に削除されましたが、本蔵氏は発信者情報開示仮処分申し立てをするなどして投稿者を特定し提訴に踏み切ったとのことです。本蔵氏側は「無実の罪で精神的にも苦しい立場に立たされ、追い打ちをかけるような侮辱行為は許されない」としておりました。