500兆円を超える資産を運用する世界最大の投資信託会社バンガードのジョー・デービス チーフエコノミストは「アメリカの株式市場は力強く、過去200年の歴史の中で2番目に息の長い上昇を続けてきたが、この状態が今後も続くとは思わない」と話しています。
その理由としてデービス氏は、株価が企業の業績改善を上回る急なペースで上がり続けていると指摘し、「1990年代後半のようなバブルとまでは言えないが、企業業績と株価のかい離が大きくなりすぎている。
商業不動産や社債市場ではすでにバブル手前の現象が起きている。投資家に対しては高いリターンを期待せず慎重になるべきだと注意を促している」と話しています。

さらにデービス氏は「金融市場は世界情勢をめぐるリスクを軽視している。どの地域が混乱のきっかけとなるかわからないが、資産を分散するなどリスクに備えるよう顧客に呼びかけている」と話していました。
米経済 拡大続く見通し 景気の過熱を懸念する声も | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180103/k10011277691000.html