「指し値、入ったぞ」。7日、午前10時10分、普段は閑散としている国債のトレーディングフロアは日銀の金融調節(オペ)で久々に騒然となった。
日銀が通知したのは、あらかじめ利回りを定め、金額に上限を設けず国債を買う「指し値オペ」。米欧発の金利上昇の流れを抑え込むために、5カ月ぶりに発動した。

 国債トレーダーはこの日、朝から臨戦態勢だった。新発10年債利回りは前日の6日に約4カ月ぶりの水準となる0.1%まで上昇し、
日銀が調節目標とする「0%程度」から離れていたためだ。前回の指し値オペで日銀が示した利回りが0.110%だった経験則もあって、「0.1%を超えれば指し値オペの可能性が高まる」とみる市場関係者は多かった。

 この日提示された利回りは前回と全く同じ0.110%。日銀は指し値オペで「特定の金利水準を念頭に置いていない」と説明するが、市場参加者の間では「0.110%は日銀がこれ以上の金利上昇を認めない防衛ライン」との意識は一気に高まった。

 実際に通知直前に0.100%で取引されていた新発10年債の利回りは、その後0.085%に下がった。
ある国債トレーダーは「これまでも0.1%近辺での国債の売り注文は少なかったが、これからはさらに細るだろう」とみる。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO18587220X00C17A7000000/?n_cid=NMAIL002


金額に上限を設けず無限に金利抑え込むまで買う姿勢にはビビるわ