次の文章の後半の、「神話の神々として、すなわち能う(あたう)かぎりの「凡人」として」の部分の「すなわち」の前と後ろはイコールなのですか?
神々と凡人がイコールになるのがよく分からないです。

しばしば大人は子どもには子ども向けの「神話」を語る。
そこでは証券取引に関する常識はもちろん、恋愛についての常識も、ルネサンス美術に関する知識も語られない。
あるいは、車輪をもって走るものをすべて「ブーブー」としてくくるような語彙を子どもに向けて大人自身も発するだろう。
そこにお子様向けの常識的世界像が形成される。そして子どもは、いったんはそこの住人になることを強いられる。つまり、「子どもらしい子ども」になることを強いられるのである。
そこでは語り部(かたりべ)たる大人もまた、神話の神々として、すなわち能う(あたう)かぎりの「凡人」として、その世界に住むだろう。