おバカさん相手のおちょくりはこの辺にしておいて、『英文解釈教室』を勧めないのには理由がある。
それはこの本の名声に目が眩んで、実力が足りてもいないのに飛びついて挫折する人が後を絶たないからだ。
自分もその一人だったから説得力は充分あるでしょ?

経験上、この本を読むための必要最小限の実力とは、「入門編+基礎編」を終わらせたレベルだ。しかしこれではキツい、正直。
その上に「ビジュアルPt. 1+Pt. 2」を終わらせたレベルがあり、更にその上には「ビジュアルPt. 1+Pt. 2+テーマ別」を終わらせたレベルがある。
『解釈教室』を余裕で読みこなすことのできるレベルとはこの最後のレベル、即ち『テーマ別』を終わらせたレベルだ。
だから勧めない。

受験が終わった身の自分は、『テーマ別』終わらせた後、『解釈教室』を読んだ。5周くらいは少なくともやってる。だから知っている。
「レトロスペクティブにみたビジュアル」で散々例文を引っ張ってきたのは読み終わって内容を知っているからだ。

『ビジュアル』や『テーマ別』を読むのを回避して『解釈教室』だけ読み込もうなどというのは無謀で、とても無理な作戦だ。
そんなことが出来たのは70年代の東大・京大合格圏に最初からいた優秀な受験生、
瞬間英作文トレーニングなど別系統のトレーニングをみっちりとこなしてきた人達など一握りだ。

この本を舐めないほうがいい、と言っておく。