なぜ高校の首席は億万長者になれないのか
米国人富豪の学業成績は「中の上」
http://president.jp/articles/-/24360
 第2の理由は、すべての科目で良い点を取るゼネラリストに報いる学校のカリキュラムにある。学生の情熱や専門的知識は
あまり評価しない。ところが、実社会ではその逆だ。高校で首席を務めた被験者たちについてアーノルドはこう語る。
 「彼らは仕事でも私生活でも万事そつなくこなすが、一つの領域に全身全霊で打ち込むほうではないので、特定分野で
抜きんでることは難しい」
 どんなに数学が好きでも、優等生になりたければ、歴史でもAを取るために数学の勉強を切りあげなければならない。
専門知識を磨くには残念な仕組みだ。だがひと度社会に出れば、大多数の者は、特定分野でのスキルが高く評価され、
ほかの分野での能力はあまり問われないという仕事に就くのだ。