>>237

しかし自覚してしまうともうダメで、その日から自分はAにべったりついて回るようになってしまいました
別のクラスなのに昼食を一緒に食べようと押し掛けたり、バンドそっちのけで数学研究部に入り浸りました
登校拒否気味だったAの家まで毎朝迎えに行き、遅刻ギリギリまで家の前で待ったりしました
他にも友達はいましたが、Aが学校に来ると他の友達そっちのけでAを構い倒していました。しかし周りからは登校拒否気味のAの世話をしているように見えたのか、高2でAと同じクラスになりました

しかも席はAと隣になり、自分は嬉しくて嬉しくてたまりませんでした
今思うとAは別に美形でもなんでもなく、典型的なメガネ陰キャでしたが、当時はAがとてもタイプに見えており、隣に座るAの横顔を常に見ていました

その頃受験を意識する時期になっていたのですが、ピアノレッスンを再開していた自分は地元の音大を意識し始めました
地元に音大はそこしかなく、先生に相談したところこのまま努力すれば行けると言われ、かなり本気で練習していました

Aと同じクラスになり席まで隣だったので、数学研究部はもういいだろうと思い、ピアノレッスンのために退部しました