子供のころ玉川上水の近くに住んでいたんだが、祖母と散歩をしていたとき
「ここで有名な作家が自殺した」ときかされたとき衝撃だった
というのも、現在の玉川上水はくるぶしくらいまでしかなさそうな浅い流れで
到底人が溺死するとは考えられなかったから
どうやって死んだのかきいたが、心中という子供に説明しづらい状況もあってか祖母は口を濁したので
必死にうつ伏せになってる様子を想像して、怖さと馬鹿馬鹿しさがなかばする気持ちになった
もう少し大きくなったあとには意を決して頭から飛び込み、首を折ったのだろうと想像していた
その後、昔の玉川上水は落ちた人が溺死するほど水は深く流れもはやかったと知り
やっと正解にたどり着けた
溺死した人の碑もあって、その話も祖母にきいていたのだが
頭が残念だったので両者の状況を合わせて考えられなかった