そこには
『外来語 (略)スナック キャバレー』
と書いてありました。

「それは先生が黒板に書いたから写したんだもん!Yちゃんが言ったんだもん!」

「先生がそんな事を書くわけない!嘘つきはお仕置きだ!三原じゅん子の刑だ!覚悟しな!」

母に三原じゅん子の刑にされ夕飯抜きにされた。
(三原じゅん子の刑は顔は避け服で隠れる部分をメインに殴る蹴るされる。
今思えばなんで三原じゅん子の刑なんだろ?三原じゅん子って政治家よね?)


それから授業を真面目に受けても三原じゅん子の刑になるなら同じだと授業をあまり真面目に受けなくなった。

母は何度も三原じゅん子の刑を食らわしてきたが小学3年になると目の前で宿題を解かせて
「間違ってるじゃないか!」
と殴ることはなくなった。

しかし私はすっかり勉強嫌いになっていた。
嫌いな科目は物語を創作したり、教科書の写真に落書きしたり漫画を描いて時間を潰し、好きな授業だけいちおうノートした。

そんな授業態度は中学になっても変わらず。
頭は父に似てたのかそれでも学年七位とかふざけた成績をとり、テストも適当に空白で出した。


受験勉強も1時間もせずに地域で二番目のバカ高校に入学。
その後、適当な会社に入社して今に至る。


今思えばあのYちゃんの発言がなければ、母がノートチェックしなければ、せめて私の話を信じて三原じゅん子の刑にしなければ
私の人生もう少し違ってたのかな…と思うわ