記者として海外の紛争地帯に派遣された時、見てはいけないものを映してしまい拉致されたこと
私が派遣された某国は長らく民族間同士の対立で紛争が発生しており毎日多数の死傷者が出ていた
現地に飛びガイドと共に戦場を撮影しているとある有名メディアの集団とそのトップが現地人達と向き合い衝撃の瞬間を目の当たりにした
何と有名メディアの集団が現地人達に発砲して射殺したのだ
惨劇を目にしたガイドは何やってるんだと止めに入ろうとしたが、「目撃者がいたのか。殺してしまえ」と頭を撃たれ死亡した
私は逃げ出そうとしたがすぐに見つかりカメラを取られた
このままでは殺されると思った私は集団に「私を殺してカメラを奪ってもクラウドに記録は残っている。あなた達の蛮行はすぐ明らかになるわ。」と言ったら「だったら拷問してクラウドのパスワードを聞き出してから処分するまでだ。」と腕を掴まれた
すると物陰から一人のショーン・コネリーに似た英国人記者が「私もこの現場を撮影した。彼女の言っている通り私の映像もクラウドに残っている。どうだ?ここは一つ記者同士で取引をしないか?」と持ちかけた
しかしそんな取引が通用するわけもなく英国人男性は私と同じく腕を掴まれ車に乗せられた
私と英国人男性が連れられたのは有名メディアの現地支部の建物で牢屋に閉じ込められた
英国人男性は「やれやれ、とんでもないことに巻き込まれたね。しかし奴らの行動を見るにこの地域の紛争は奴らが仕掛けたに違いない。現地人を拉致し彼らの武器で彼らを殺して対立を煽り紛争を自作自演してたのだ。
紛争がいつ起きるか分かれば一番乗りでニュースにできるからね。さてこれから私はメディアのボスと交渉に行くよ。君はここで待っていたまえ。」
と言いネクタイから金属片を取り出して私と彼の牢屋のカギを破壊した
「これから騒がしくなるから君はここで待っているんだ。」と言い彼は牢屋を後にした。
しばらくすると銃声や悲鳴や爆発音が聞こえいてもたってもいられず私は牢屋を脱出した。
出口を求めて彷徨っているとメディアの印刷工場に辿り着いた。そこには有名メディアのボスと英国人男性が対峙しており、英国人男性は銃を向けられ絶対絶命の状況にあった。
有名メディアのボスは「我々メディアの仕事は期待に応えることだ。紛争を起こし武器が売れると我々は儲かるからな。」と高笑いしていた。
私は鉄パイプ片手にボスの背後に忍び寄り一撃を入れた。ボスはよろけ「きさま…!」と銃を構えると英国人男性がツッコミボスを殴り羽交い締めにした。
「あんたはメディアの使命は期待に応えることだと言ったな。だったら今私の期待に応えてもらおうか!」と新聞の印刷機械にボスを放り投げ新聞紙はボスの血で赤く染まった。
全てを終えた私は英国人男性に聞いた。「あなたは絶対ただの新聞記者じゃないわ。一体何者なの?」と
英国人男性は笑顔で振り向きこう答えた
「マイネームイズボンド。ジェームズボンド。」