昭和も末期な借家住まいの頃、中学生だったオレは幼少からネコが好きでノラネコを拾ってきて飼ってた。ボロい借家は昔ながらのネズミ対策でネコは居なくなる度に、1匹単位で飼ってた。その時はメスの親ネコ。

間もなく出産した。人の入っていけない隙間を陣取って生んでおり7匹生んでおり、生れたての子ネコを初めて見たオレは衝撃を受けた。

ふざけて子ネコを持って行こうとすれば親ネコは必死に着いてくる、動物の親の愛情は凄いなーと考えさせられた。

しかし何ぴきも飼えない、ダメだ。と父親は子ネコ1匹を残して…。
まだ目の見えてないうちにと、他の子ネコを袋に入れて車で夜の川に。
オレは悲しくて再び衝撃を受け泣きそうになったが、現実に考えさたらネコ屋敷になってしまうし。

今では雑種のネコなんか見向きもされない、店で買ってきて家ネコで飼う時代、オレはペットの飼えない部屋に居るが、雑種が好き。
いつかまた雑種ネコを飼いたい。