今でも忘れない。
高校2年の時に、人生で初めてグラビアアイドルのエッチなDVD(今野杏南のDVD)をバイト代貯めて買いに行ったときの話。

エッチなDVDを買うの初めてで、店内に知り合いがいないかをチェックしながらDVDをもともと読みたかったコミック2冊の間に挟むことでエッチなDVDを買うという行為を誰にもバレずに成し遂げる完璧な作戦のもと実行した。

レジに並ぶ時もフードをかぶり俯き加減で徹底的に顔を見られないようにした。
俯きながら、レジで店員さんに商品を出すと「あれ? 俺くんじゃん」と声を掛けられた。
反射的に顔を上げると同じクラスのあまり話したことがない女の子だった。
「あ、ここでバイトしてたんだ」と返し平然を装いつつ内心「しまったあああ!」と絶叫していた。
俺が買ったコミックをみて「あ、この漫画私も好き! でも真面目でとか小説たくさん読んでる俺くんも漫画とか読むんだね。今度話そうね」とコメントした。
彼女は次に出てきた今野杏南のDVDをみて「あ、うん」みたいな苦笑いを浮かべて今度は無言でバーコードをスキャンした。
「またきてね」と言ってくれたけど、もう絶対に行けなかった。


昨日久々にその店に行ったら、セルフレジが導入されていた。
日本の技術者たちよ。何故もう10年ほど早くセルフレジを普及させてくれなかったのか。