もうかなり昔のことだけど、親の都合で外国に住んでたことがある。特区みたいなエリアの場所だったから、そのエリア内は政府関係者やお金持ちの家が多かった
エリア内の近所に友達ができたんだけど、見た目が金髪碧眼の天使みたいな女の子だった
出会ったとき5歳か6歳で、5年くらいしてまた親の都合で日本に戻ることになったときには泣きながら抱き合って、むこうが綺麗な金髪を編み込みして可愛い紫のヘアゴムしてたのを覚えてる
それから3年後、日本に戻っても手紙のやり取りはしてて、むこうが日本に遊びに来ることになった
空港に迎えに行ってスケッチブックにその子の名前書いて待機してたら、自動ドアから出てきてスケッチブック目掛けてズンズン来たのは城田優からもっと色素抜いた感じの男の子
その子は間違いなくこっちの名前を呼んで、半泣きで抱きついてきた。パニクったけど、あの時の天使な女の子本人に間違いなかった
生まれた時から未熟児で体も弱く、持病をいくつか抱えていたために、祖父母に丈夫に育つように女の子として育てる風習を適用されてたらしい
そんな風習、話には聞いたことはあるけど、現代でもそんなことあるの!?とびっくりした。彼の家はお国でかなり上級な一族らしいこともその時聞いた。それもまたびっくりした。だからその風習が通用したんだな
ちなみに本名はちゃんと男の子の名前で、例えば日本語で言うなら「たかし」。でも自分と会った時に名乗っていたのは「たかこ」みたいな感じにちょっともじった名前だった