俺は母子家庭の一人っ子。
母はいわゆるサービス業で、おじいちゃんおばあちゃんに育てられた。
いい時代だったてのもあり、サービス業でありながら戸建てを購入し、そのローンを10年で返してた。
そして俺は親不孝にも私立高校→飛行機距離の私立大学(独り暮らし)の道を歩んだ。
母は一切の贅沢はせず、服なんて10年は着るし、俺の中学ジャージをパジャマにしてた。(あるあるかな?)
もちろん社会人になってからは金銭的に迷惑はかけてないけど、時代は不景気になり、サービス業なんてブラック&低賃金の代名詞になっていった。
当然、母にはまともな財産などないと思っていたし、老後は覚悟しておかないとなと思っていた。
そんな俺が35歳の時、60になった母は退職し、パートを始めた。
パートなんかしなくても、俺が小遣いをと申し出たが、貴方には迷惑掛けないよ〜とか言う母。
そんな矢先、俺も家を買うことに。
土地建物、その他諸々で3500万。
田舎なので。
雑談で母に『母さんみたいに10年は無理だけど、嫁も働いてるし、25年で気合いで返すよ!』と話した。
そしたら、、、
数日後に母から連絡が。
『3500万、キャッシュで用意したから、銀行に話してるなら断って』
、、、は?
母曰く、昔からローンは嫌いで、自身の住宅ローンも本当は我慢ならなかった。
だから10年で返した。と。
団信や控除のメリットなどどうでもいい。
キャッシュがあるのだから使いなさいと。
幸い妻が税務関係の仕事をしているので、贈与税問題などはきちんと対策してくれてる。
毎月一定額を記録に残して返済している。
もちろん激安。
とにかく生活保護か?ってくらい質素な日常生活を送っていた母が、いきなり繰り出してきた申し出に衝撃を受けた。