1歳女児殺害後母親自殺図ったか
03月23日 17時38分

22日、千葉市の住宅でこの家に住む1歳の女の子が刃物で刺されて死亡しました。
この住宅では30代の母親も血を流して倒れていて、警察は現場の状況などから、母親が女の子を殺害したあと自殺を図った疑いがあるとみて調べています。

22日午後5時半すぎ、千葉市稲毛区に住む60代の女性から、「娘が包丁を持って自殺しそうだ」と警察に通報がありました。
警察官が現場の住宅に駆けつけたところ、この家に住む鎌田悠愛ちゃん(1)が刃物で刺されて血だらけになっていたほか、悠愛ちゃんの30代の母親も血を流して住宅の中で倒れていました。
悠愛ちゃんは病院に運ばれましたが死亡し、母親も意識不明の重体だということです。
警察によりますと、住宅には悠愛ちゃんと母親、それに60代の祖母と90代の曾祖母の4人が暮らしていたということです。
警察は当時、自宅から通報した祖母の話や、外部から侵入した跡がないことから、母親が悠愛ちゃんを殺害し自殺を図った疑いがあるとみて、詳しいいきさつを調べています。

悠愛ちゃんの家庭をめぐっては、児童相談所が過去に2度、家庭内のトラブルなどについて相談を受け、対応していました。
このうち去年9月には、母親から警察に夫婦げんかについての相談があり、警察が、暴力を振るっているところなどを子どもが目撃する「面前DV」による心理的虐待の疑いがあるとして、千葉市児童相談所に通告したということです。
当時、児童相談所は電話での対応を行いましたが、現在は、夫婦はすでに別居し、「面前DV」もなくなったと把握しているとしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20200323/1080010239.html