それまで体は硬直状態にあったと思いますが、身を守るという意識の方が勝ったのか、自然と体が動いてシートを元に戻しエンジンを始動させバックギアに入れ車を動かしました。
ただ視線はそらすことができず見続けていたら、彼女のほうも首をさらに傾けカクカクさせながらこちらを見続けていました。
気持ちは焦っていたと思いますが、視線をなんとかはずし道路のほうへ向け国道に車を出すことができました。
あとのことはあまり覚えていませんが、しばらく後ろを気にしながらコンビニまで走って行ったと思います。
幸いあとをつけて来ることがなかったのが本当に救いでした。