兄の四十九日を終えて思う。兄の人生は幸せだったのだろうか?
コブ付きで自分のための時間なんてなかったのではないだろうか?
兄の幸せを考えるなら、彼女の言っていたように私は自分のわがままを通さずさっさと職に就くべきだったのではないだろうか?
兄は結婚もせず子どもも作らず遊び盛りの頃働き出してから青春らしい青春を送らないままなくなった。兄は私を恨んでいるだろうか?

あんなに良くしてくれた兄に、私はなぜ何もしてやらなかったのだと今でも心が修羅場になる。