10代20代までは他人に愚痴る事に救いを見出していた気がする。
人に話せばいつか私の事をわかってくれる人が現れて、「辛かったね」「頑張ったね」と
言ってくれる人が現れるんじゃあないかなと。
実際、聞いてくれる人、言ってくれる人はいた。いたなと思う。
しかしそれで私が救われたかというとNoだった。
人に話せば楽になるってありゃあ嘘だね。
麻薬みたいなもので、共感してもらえたらほんの少しだけ気持ち良くなるけど、
その気持ち良さから冷めてみると、前以上の空しさしか残らない。
だって私の置かれている現状が変わるわけではないからなぁ…。
それがようやく判った辺りから、人に愚痴を全く言わなくなった。
判るの遅かったね。
愚痴を聞かせてた相手で、私の愚痴癖さえなかったら今も付き合ってたかもなって
友達が何人かいる。
今も残ってくれてる友達は大切にしないとって思う。
ところで最近自殺級の災難に見舞われた。
昔なら愚痴ってたかなこれ? と思う一方で、これはさすがに無理かもしれないとも思う。
いずれにしろマズイ。
誰にも言えないし言いたくないし、誰もそこまで私に興味なんかないだろうし、
それ以前に「誰にもわかる筈ない」と思ってるし。
小出しにポロッと冗談めかして口を突く程度が関の山だ。
マジもんの時って人に言えないもんなんだなぁとつくづく思った。
ポロッと小出しにした事が、いずれ「あれが予兆だったのか」と勘付く人もいるかな、いないかな。
多分、その時に気付いて貰えたとしても、何も変わりはしなかった。
人は自分で自分を掬いあげるしかないんだな。